三度のメシより映画好きのオヤジが毎月お薦めの映画レビューをお届け。

fumimaru51のシヌマデシネマ

【第9回】
 「そうよ、あの人は本物の魔女よ」

『西の魔女が死んだ』
 

クリックすると予告編を見られます



 梨木香歩さんの小説『西の魔女が死んだ』が映画になりました。人生の日常と人の生き死にや人の成長を描いた、本当にいい映画だと思います。いつもこのコラムで紹介する映画は、一人でも多くの人に見てもらわねばという気持ちで紹介しているのですが、この映画はとくにその気持ちが強いです。見な損!
 この映画のTプロデューサーは情熱家で熱弁家。でも話が長いことで有名です(笑)。僕と彼を出会わせてくれた映画は、彼が2005年に撮った『間宮兄弟』でした。僕の会社にタイアップのお願いで見えて、初めてお会いしました。彼は例のごとく森田監督について熱弁をふるっていたのですが、僕が過去の森田作品をよく知っているのでびっくり。
Tプロデューサー「よく知ってますね。なんなら『間宮兄弟』出ます? 」僕はすかさず「出ます! 」と答えた。そして「武雄」という役名までもらって出演することに!
 時が流れ、2007年夏再びTプロデューサーから「『西の魔女が死んだ』を撮っているのでタイアップをお願いしたい」と連絡があった。『西の魔女が死んだ』と言えば、本を読んで泣いたほど大好きな小説。これをTプロデューサーが撮るとは! この世の物事の関連性は偶然か必然なのか考えてしまった。

 そして昨年6/17(日)清里のロケ現場を訪れた。小説の世界を忠実に再現したおばあちゃんの家のたたずまいが素晴らしかった。都会の喧騒を離れて、ここに住みたいとさえ思った。西の魔女=おばあちゃん役のサチ・パーカーさんと山道ですれちがい、「失礼いたします」と挨拶をした。サチさんは静かに「お疲れ様」とかえしてくれた。ほっこり。サチさんは女優シャーリー・マクレーンのお嬢さん。11歳まで日本に居たので日本語はとても流暢なのだ(映画を見れば納得するはず)。
 同じ年の11月完成した作品の試写を見た。1人で見ていたら声をあげて泣いていたと思う。原作の世界観を壊さずにきちんと映画にされていた。ラストシーンは、僕の映画人生でもベストだと断言できます。
 公開は6月。盛夏になる少し前、日本独特の四季のうつろいの中で最もしっとりとした季節。映画館にぜひ足を運んで見てください

(この記事のノーカットバージョンはこちらで)

 

今回の映画:『西の魔女が死んだ』

【STORY】

中学に進んでまもない夏の初めに、学校へ行けなくなったまい(高橋真悠)は、森で暮らす“西の魔女”(サチ・パーカー)のもとで過ごすことになった。西の魔女とはまいのママ(りょう)のママ、大好きなおばあちゃんから、「早寝早起き、食事をしっかりとって、よく運動すること」が、どんなに大事かを教わる。まいは戸惑いながらも、料理、掃除、洗濯、庭づくり・・・と、日々励んでいくが、実はその生活は、“魔女修行”の始まりだった。

6月、恵比寿ガーデンシネマ、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館 ほか、全国一斉ロードショー

(C) 2008「西の魔女が死んだ」製作委員会
http://nishimajo.com/

 

山?文雄
本名 山崎文雄。52才。会社員。2001年スタジオジブリ鈴木敏夫氏に出会い、『千と千尋の神隠し』でコンビニでの映画タイアップを実現。その後2006年森田芳光監督作品『間宮兄弟』に出演し、2007年には同監督の『サウスバウンド』『椿三十郎』及び犬童一心監督の『グーグーだって猫である』(2008年公開予定)にエキストラ出演。またリュック・ベッソン監督作品『アーサーとミニモイの不思議な国』では声優にも挑戦。
http://ameblo.jp/fumimaru51/

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