fumimaru51のシヌマデシネマ
【第4回】
ドキュメンタリーよりリアルな映画、ジェイソン・ボーン3部作『ボーン・アイデンティティ』『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』
『ボーン・アルティメイタム』


もとよりマット・デイモンという役者が好きだった。ハーバード大学出身の彼は97年のデビュー作『グッド・ウィル・ハンティング』で盟友ベン・アフレックとその年のアカデミー脚本賞を取った。若い才能の鮮烈なデビューに未来を期待した。その後も『レイン・メーカー』『プライベート・ライアン』など寡黙な、それでも存在感ある役を演じ続け、ずっと注目していた。
本当にいい、おもしろい映画なのでぜひ見てほしいと、同僚にいわれ東銀座のUIPの試写室で見たのが『ボーン・スプレマシー』だった。圧倒的なスピード感と、全編を貫くドキュメンタリー的な撮影手法と徹底的にセリフを排除した演出に驚き勇躍した。監督はポール・グリーングラス。彼と初めて出会った瞬間でもあった。傑作だった前作『ボーン・アイデンティティ』のダグ・リーマンから引き継いだ彼は、さらにそれを進化させた。
男とはかくあるべし、というポリシーが僕にもある。ないと思っている人も多いだろうけど、僕にもある。守ってないよねという人も多いだろうけど、僕にもある。それは(1)怠惰な肉体を持たず(2)寡黙であり(3)自分を律し一人でも生きていける(生きていける時間が多い)である。
それは男の普遍的な価値観であり、僕に代わって、いやみんなに代わって、見せてくれるのがジェイソン・ボーンなのだ。

先日『ボーン・アルティメイタム』を封切で見た。
このシリーズ、よいのはいずれも2時間を切る上映時間でタイトでよい。
また名もなき(本当はあるのだろうけど、僕が知らなくてすみません)ロシア製のタクシーや、今回は普通のパトカーで、メルセデスやBMWなど名だたる欧州の名車を打ち砕き、胸がすく。
そして前述したが、俳優たちの表情の演技。
前作スプレマシーでもマット・デイモンと敵役のカール・アーバンが終始無言で火花を散らし、本作では前2作のフランカ・ポテンテ同様、ジュリア・スタイルズと無言で愛を語るのであった。そしてラストシーンでは心の中で拍手喝采を送った。
男はだまってジェイソン・ボーン。
僕も『ボーン・アルティメイタム』鑑賞後、ジムでのトレーニングの際、トレーナーにいった、「ウェイトをあげてくれ」。トレーナーは無言でバーベルを重くした。バーベルは上がらなかった。
危うしボーン。
今回の映画:『ボーン・アルティメイタム』
【STORY】
第1章『ボーン・アイデンティティー』、第2章『ボーン・スプレマシー』に続くノンストップ・アクション「ジェイソン・ボーン」シリーズ3部作ついに完結!CIAの極秘プロジェクト「トレッドストーン計画」によって暗殺者にされ、同時に記憶を失ったジェイソン・ボーン(マット・デイモン)。そんな彼の写真がイギリスの新聞の一面に掲載された。記事を書いた記者のロス(パディ・コンシダイン)は「トレッドストーン計画」に代わる「ブラックブライアー計画」の取材を進めていたのだ。失った秘密の鍵を見つけるため秘密裏にロスへと接触を図るボーン。だが、ロスはすでにCIAによってマークされていて・・・・・・。
http://bourne-ultimatum.jp/


本名 山崎文雄。52才。会社員。2001年スタジオジブリ鈴木敏夫氏に出会い、『千と千尋の神隠し』でコンビニでの映画タイアップを実現。その後2006年森田芳光監督作品『間宮兄弟』に出演し、2007年には同監督の『サウスバウンド』『椿三十郎』及び犬童一心監督の『グーグーだって猫である』(2008年公開予定)にエキストラ出演。またリュック・ベッソン監督作品『アーサーとミニモイの不思議な国』では声優にも挑戦。
http://ameblo.jp/fumimaru51/
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