チクチャ・チョングのMY LITTLE NEWS SHOW

チクチャ・チョング
Jikja Chung


東京生まれ。在日コリアン3世。東京調布市のアメリカンスクールを卒業し、ハーバード大学に進学。ハーバード大学卒業後、民放テレビ局のニューヨーク支局及び東京で衛星放送会社勤務を経て、コロンビア大学ロースクールを卒業。その後、ニューヨークにて大手法律事務所の金融部に勤務。’06年、夫の仕事の関係でカリフォルニア州、オレンジ・カウンティー、ニューポート・ビーチに移住。現在、世界に16のオフィスを持つ弁護士事務所のコーポーレート部に所属し、主にM&Aや不動産系ジョイントベンチャー等のプロジェクトに携わる。その他、地域の非利益団体に団体設立やガバナンス等の法律的アドバイスを無償で提供する活動も行っている。ニューヨーク州及びカリフォルニア州弁護士の資格を持つ。

第三回 沖縄 (NOT)IN THE NEWS

 今月初旬10日間程休みを取り、夫と日本に行って来ました。1年にほぼ1回のペースで里帰りしていますが、最近はこの機会を利用して私の実家がある東京以外の場所にも足を延ばしています。生まれてから20年ほど日本で育ちましたが、行ったことのない場所がまだまだ沢山ありますね。

 今回のプチ国内旅行は、親孝行を兼ねて母を含めた3人で沖縄へ行く事に決定。予約を入れたその直後、沖縄と横須賀で米軍兵士による事件がおきました。その話を夫にしたところ、アメリカ人の彼は「大丈夫かなー、行ったら軍人と間違われて反感をかわないかなー」と心配し(やせ型の夫はどう見ても軍人には見えないので大丈夫だと思いましたが・・・・・・)、さらに沖縄通の大学時代の友達からも、「沖縄ではアメリカ軍人の外出禁止令が敷かれていて職務質問される可能性があるので、随時パスポートを持ち歩く様に」とアドバイスを受けました。

 沖縄に行く前にこの情報を収集しようと、日本語と英語の両方で沖縄米軍関連のニュースをネット検索してみました。日本語の記事はもちろん簡単に見つかりましたが、英語版となると米軍の新聞「スターズ・アンド・ストライプス」(星条旗)紙以外、殆どイギリスやオーストラリア等のアメリカ以外の英語圏からの記事だと気がつきました。

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アメリカでは2001年の同時多発テロ事件から米軍関連のニュースが絶えない。

 何故、米軍関連にも関わらず、沖縄の事件がアメリカのメディアから最小限とも思える取り扱いを受けたのか? 色々考えた結果、いくつかの理由を思いつきました。まずは、アメリカ人にとって米軍関係のニュースといえば、毎日のように死者が出ているイラク駐在の米軍の動向です。そして、2001年の同時多発テロ事件による米軍のアフガニスタン侵攻から現在に至るまで、アメリカの大衆は毎日米軍関連のニュースの「攻撃」にあっているので、それに対してのアペタイト(欲求)が無くなっているのではないか。これは、米軍の不祥事関連のニュースにも反映されていると思います。アメリカのメディアでは、キューバのグアンタナモ米軍基地やイラクのアブグレイブ刑務所での捕虜虐待のニュース等が大々的に取り上げられたので、新しく軍人の不祥事の話を聞いても、アメリカ人は「またか!」とばかりに感度や反応が鈍くなっているのです。

 今年は言わずと知れたアメリカ大統領選。現在オバマとヒラリーが熱いバトルを繰り広げていますし、選挙が開催される11月までアメリカのメディアは選挙戦一色です。

 選挙と戦争以外のニュースとなると、ニュースもビジネスなのが現実。タブロイド的なニュースの方が数字を稼げるので、例えば奇行で有名な元アイドル、ブリットニー・スピアーズがパパラッチに追いかけられながら突然頭を丸刈りにした、などのどーでも良い話題が「ニュース」になってしまうのです。

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沖縄の美しい海

 というわけで、集めた情報を頭に詰め込んで、沖縄へ到着。殆ど観光名所めぐりでしたが、会った皆様とても親切で、食べ物も美味しく、とても楽しく過ごしました(ちなみに夫は街角で尋問されませんでした)。

 今回もまた違う日本を発見できました。さあ、次は何処へ行きましょうか?